江原旌善邑愛山里には朝鮮時代の旌善(チョンソン)の古い住居文化を再現しておいたアラリ村(アラリチョン)がある。伝統的な瓦屋とクルピジプ(クヌギ皮屋根家)、ノワジプ(石片屋根家)、チョルプジプ(麻の幹屋根家)、トルジプ(板石屋根家)、クィトゥルジプ(丸木小屋)の伝統家屋6棟と、酒幕、昔の市場町などが造成されている。それだけでなく、ムルレバンア・トンバンアなどの水車や硏子バンア(牛馬を利用して回す碾き臼)、城隍堂(ソナンダン)、農機具の工房、粉屋などの施設も見ることができる。
午前9時から午後6時まで運営されており、2013年9月1日からは一人当たり3千ウォン相当以上の旌善アリラン商品券(チョンソン・アリラン・サンプムコン)を購入すると入場できるようになっている。旌善アリラン商品券はアラリ村正門のきっぷ売り場で購入できる。 朴趾源の小説[両班伝 ]の登場人物を紹介する造形物が設置されている両班伝通り(ヤンバンジョン・ゴリ)も変わった見所である。両班伝の主人公に出会ったり、両班証書も無料で発行してもらえる。
アラリ村は民俗村のような観光地なので散歩を楽しみながらゆっくり見回るといい場所だが、野外施設であるため春か秋の訪問が最も良い。 様々な形の伝統家屋だけでなく、朴趾源の[両班伝]を再現し、昔の人々の生活像が窺える彫刻作品もたくさんある。子供と一緒なら、教科書で学んだこともある両班伝の内容を思い浮かべながら写真を撮ってみるのも面白い。 美しい旌善の山々と木々を背景に、まっすぐ伸びた散策路を歩くと、都心のビルの林や人ごみの中で疲れた心がたっぷり癒される。